弁護士コラム

2022/11

全国法曹サッカー大会 -近年の楽しみ方-

前田 八郎

 今年も全国法曹サッカー大会が開催されました。当職のコラムによりそれなりに皆様には認識されていると思いますが,改めてご説明すると,全国法曹サッカー大会は,主要な都道府県にある弁護士会サッカー部が年に1度,一堂に会して,10月か11月のある週末に,2日間かけて開催するサッカー大会になります。徐々に参加チームも増えて,近年は20チームほどが参加する規模になりました。また,開催地は参加チームによる持ち回り制で,今年は兵庫県弁護士会主催の下,兵庫県淡路島で開催されました。今年で通算35回目となる実は伝統ある大会です。
 コロナ感染が拡大した2020年は残念ながら開催を見送りましたが,昨年,今年は感染拡大防止策を徹底し,さらに多くの参加者が楽しみにしている懇親会を行わないという苦渋の決断の下,何とか開催しました。この様な大変な時期に大会を運営した大会主催チームには本当に感謝しかありません。なお,大会主催チームの苦労については過去のコラム(全国法曹サッカー大会の主催チームとして)をお読みください。
 さて,弁護士になりたての新人当時は,仕事の合間を縫ってトレーニングに励み,大会期間中はミーティングを行うなど本大会での優勝を最大の目標にして大会に臨んでいました。しかしながら,40代になり,レジェンド戦(O-40戦)への参加資格を有する様になった頃から20代,30代に交じって真剣勝負をすることが段々辛くなってきました。そのため,チームとしての目標は「大会優勝」と掲げつつ,個人の目標(楽しみ)は,ご当地グルメや地元の名店巡りになっています。上記のとおり,近年は懇親会がありませんし,時節柄大人数での食事も控えざるを得ません。そのため,必然的に大会中の夕食は自身で企画せざるを得ません。そこで,毎年開催地が異なるという利点を生かし,馴染みのない土地で,その地の特産品やご当地グルメ,あるいは地元の名店を楽しんでいる次第です。
 ただし,当職が考えることは他の参加者も思いつく様で,大会直前に予約を試みたところ,お目当てのお店はいずれも予約でいっぱい(必ずしも大会参加者が予約したとは限りませんが・・・)で,昨年は大変悔しい思いをしました。
 そこで,今年は昨年の反省を生かして,大会2カ月前からリサーチを開始し,大会1か月ほど前には予約をしました。その甲斐もあり,今年はお目当てのお店を予約することができました。
 ちなみに,馴染みのない土地で満足できるお店を探すポイントは,クチコミになります。有名なグルメサイトの評価点を目安にするのも1つの方法ではありますが,より信頼できる情報は,ネット上のクチコミではなく,友人・知人,さらには知人の知人から聞いた生の評判になります。大会主催チームの友人や学生時代,司法修習生時代,事務所の同僚のツテを駆使すれば,必ず開催地の友人・知人が探せますので,生きた情報を収集してお店を決めます。彼らの生きた情報に従って選んだ店は期待を裏切りません。
 もう1つ,馴染みのない土地でお店を探すポイントは,電話で予約することです。電話での対応からそれとなくお店の雰囲気を察することができます。そして,電話対応の良いお店はホスピタリティに優れていますので,得てしてとても穏やかな時間を過ごすことができます。
 なお,電話で予約する際には,横浜から行くことを事前に伝えることが多いです。その意図の1つはコロナ禍においてお店側に予約を受けるか否かの選択権を与えることにあります。もう1つは,予め自分を想像して頂くことにあります。横浜から来たことが1つの会話のきっかけになることも多々ありますし,地元民でないことによって歓待して頂いたり,地の物を積極的に使った献立を用意して頂けたりすることもあります。経験上,メリットの方が多いと感じていますので,予約の段階で伝えることが多いです。
 冒頭で述べましたが,今大会は淡路島で開催されました。開催地が決定した当初は淡路島内でお店を探していましたが,淡路島は神戸・三宮から車で40分程度であったため,食事重視で敢えて神戸・三宮に宿を取りました。その甲斐もあり,選択肢が豊富で食事処に困ることはありませんでした。店名は記載しませんが,「どろ焼き」が食べられるお店,「神戸牛」が食べられる店,と「季節の料理と日本酒」が楽しめるお店に行きました。どれも後悔のないお店でした。なお,写真は,「どろ焼き」になります。
 来年の大会開催地はまだ決まっていませんが,どの様なお店で巡り合えるのか,今から楽しみです。
 皆様にはお勧めの地元の名店がありますか。もし一推しの名店があれば,是非教えてください。数年後に,その地が全国法曹サッカー大会の開催地になる可能性があるかもしれませんので。
よろしくお願いいたします。

以上

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