弁護士コラム

2019/11

全国法曹サッカー大会の主催チームとして

前田 八郎

 皆様ご存知のとおり(と言っても多くの方がご存じないと思いますので,本コラムをお読み頂ける前知識として当職の「2015/10 横浜弁護士会サッカー部 2回目の全国制覇」と「2016/11 神奈川県(旧横浜)弁護士会サッカー部 全国大会2連覇 通算3回目の優勝」のコラムをお読み頂けると幸いです。),本年も全国法曹サッカー大会が開催されました。通算32回目の大会となります。


 全国法曹サッカー大会のカテゴリーは,参加条件のないオープンカテゴリーと主に40歳以上の選手で構成されたレジェンドカテゴリーの2つに分けられます。そして今年は,11月9日,10日の2日間にわたり,静岡県裾野市郊外の人工芝グラウンド4面にて,全国から集まった総勢376名の選手が,晴天の中富士山を仰ぎ見つつ,各カテゴリーの優勝を目指して熱い戦いを繰り広げました。
大会の結果については,本コラムの最後に触れますので,ここでは毎年開催される全国法曹サッカー大会の主催(幹事)チームについてお話させて頂きたいと思います。
 全国法曹サッカー大会の主催チームは全国の参加チームによる持ち回り制で,およそ10年に一度の頻度で幹事の役割を担います。前年の懇親会の席で,翌年の主催チームが発表され,主催チームに任命されたチームはおよそ1年掛けて大会の運営を企画します。大会が発足してしばらくの間は,各主催チームがグラウンドの手配,懇親会の会場の予約,場合によっては宿の手配をしていましたが,近年は参加選手も300名を超えたため,スポーツイベントを企画運営する会社の協力を得て大会を主催します。とはいえ,大会の企画は主催チームが主導で行うため,大会の開催には相当な労力を必要とします。そして,本コラムのタイトルのとおり,今年の全国法曹サッカー大会は,横浜チームにて主催しました。
 主催「チーム」と言いつつ,我が横浜チームには70名近い選手が所属していますので,チーム全体で議論してもかえって効率が落ちます。かといって,大規模のイベントになりますので,数名の幹事で処理できるものでもありません。そこで,まず,経験値,具体的には大会参加回数10回以上,5回以上,2回以上に分けて,10名程度の運営チームを作ることにし,構成員は,上記の経験値に加えて,性格,所属事務所,チーム内での立ち位置などを考慮して選びました。ちなみに当職は前キャプテンという立場上,当該運営チームの代表を務めました。上記考慮要素のうち,「所属事務所」は結構重要な要素になります。なぜならば,同じ事務所内にサッカー部所属のボス弁,兄弁がいると,当職から大会運営のための仕事を振った場合でもサッカー部所属のボス弁,兄弁が理解を示してくれるため,事務所内での風当り(仕事をしろという視線)が緩和されるからです。
 この様な運営チームによって大会運営を議論しましたが,今年は例年に比して1面多い4面のグラウンドを確保することができましたので,レジェンドカテゴリーの試合を充実させることをメイン企画の1つにしました。40歳以上の選手が20台の選手と一緒に戦うことも法曹サッカー大会の楽しみの一つではありますが,一定の年齢以上,あるいは同世代と戦うのは別の意味で楽しく,同年代だけには負けないという思いで,オープンカテゴリーと同様,あるいはそれ以上の熱戦が繰り広げられます。また,もう1つのメイン企画として,大会史上初めてベスト8の対戦カードを懇親会での抽選で決めることにしました。夏の甲子園の対戦抽選会をイメージしてください。各チームの代表に登壇頂き,その場で抽選して対戦相手を決め,翌日の抱負を話してもらいました。例年,2日目の対戦相手は初日の結果で決まっていたため,この抽選方式は大いに盛り上がりました。
 多少のトラブルもありましたが,2日間の大会は概ね大盛況のもと,無事に終了し,現在は近々予定されている大会運営チームの打ち上げを楽しみにしている次第です。
 最後に,大会の結果を簡単にご報告すると,優勝は「名古屋」,準優勝は「大阪A」でした。ちなみに我が横浜チームは2チームで参戦したところ,結果は「横浜1」が第3位で,「横浜2」が第4位でした。「横浜1」は毎年優勝を目指しているので,この結果には満足していませんが,他方で「横浜2」は前年よりも上位を目標としているので,上記の結果は大躍進といえ,当職を含めて「横浜2」の選手にとっては大満足の大会となりました。
 今年は主催チームとして落ち着かない大会になりましたが,来年以降はしばらくの間,運営とは無縁となりますので,4回目の優勝を目指して再びチーム一丸となって邁進したいと思います。

以上

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